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医療ボランティア

医療ボランティアには、医者や看護婦などの専門知識を持つ医療従事者がボランティアで行う活動と、資格を持たない人が病院などの医療機関などで行う病院ボランティアの2種類があります。前者の例としては、国際的にも有名な国境なき医師団や、発展途上国での医療援助を行うジャパンハートなどがあります。ジャパンハートは医者や看護婦以外の一般の人でも海外の病院での食事作りや診察介助を行うことで活動に参加することが可能です。ただし、こうした一般の人が国内で行う医療ボランティアとしては、病院ボランティアが中心になるでしょう。病院ボランティアは最近とくに増えているといわれていますが、もともとは大きな病院で患者の案内をしたり、洗濯物の整理、病室の片づけなど比較的裏方的な仕事を任されるのが一般的でした。しかし、最近はより患者に近い立場での活動をすることが多くなっており、小児科に入院する子どもへの学習指導や、散歩の付添、食事の介助、話し相手や入浴介助など、医療行為以外の多くの活動が行われています。患者にとっても、ボランティアという立場は医者や看護婦よりも身近に感じられることもあって、気軽に話をしたり相談できるなどボランティアならではのメリットがあったのです。病院としても、ボランティアということは費用をかけずに患者の身の回りのことや精神的なケアをサポートしてもらえるだけではなく、ボランティアを受け入れることで地域に開かれた病院として評価されることからボランティアを利用する病院が飛躍的に増えています。また、病院以外の場での医療ボランティアとしては、電話相談の相手をするコーススタッフや、SPと呼ばれる疑似患者を行うボランティアも多くなりました。疑似患者とは、大学病院などで医者が問診を行う際の患者役を行うもので、大学病院の医学部や歯学部、薬学部などで幅広く募集されています。基本的に無償のボランティアですが、医療の将来を担う若者をサポートするということにやりがいを感じられる活動です。